Prosci®の方法論

個人が組織の変革をうまく乗り越えられるようにするための、構造化された、適応性のある、反復可能なアプローチ

人的側面の変革を可能にするフレームワーク

組織は成功するために絶えず変化し、進化しなければなりません。しかし、リーダーやチームが変革の技術的側面に焦点を合わせすぎた結果、テクノロジーや新しいプロセスの導入といった変革は失敗することがあります。変革を成功させるには、組織は人的側面にも焦点を当てる必要があります。また、一人ひとりの個人が変革を受け入れ適応する方法にも焦点を当てる必要があります。

Prosci®は、20年以上にわたり詳細な調査研究を行い、個人が変革をどのように経験し対応するのか、そして世界中の変革のリーダーの戦略を分析しました。

Prosci®はこのベストプラクティス調査研究結果に基づき、チェンジマネジメント方法論を開発しました。この方法論はプロジェクトを成功に導くアプローチであり、適用することで個人が現在の状態から将来の状態に移行することをサポートします。

技術的側面はプロジェクトマネジメントが担当します。

組織の変革では、個人が現在の状態から将来の状態に移行する必要があります。これには、変化の技術的側面と人的側面の両方を管理する必要があります。

人的側面はチェンジマネジメントが担当します。

Prosci®の方法論の主要コンポーネント

Prosci®の方法論は、チェンジマネジメントにおいて世界で最も広く使用されているアプローチの1つであり、進化を続けています。プラクティショナーからのフィードバックと変化する顧客ニーズに応え、また将来の変革の傾向に対応するために、2021年に方法論を更新しました。Prosci®の方法論は行動に直結しアクセスもしやすく、この機能強化が顧客の成功にとても寄与すると考えています。

Prosci®の方法論にはさまざまなモデル、ツール、評価、プロセスなどが含まれますが、現方法論は次の3つの主要コンポーネントで構成されています。

  • PCT Model – いかなる変革をも成功に導く、重要な要素を確立し繋げるためのシンプルながら強力なフレームワーク
  • ADKAR® Model – 変化する際に必要となる経験-または要素-を通じて個人を導くための非常に効果的なモデル
  • Prosci® 3フェーズプロセス – 組織レベルで変革を推進するための構造化された柔軟なフレームワーク

Prosci®の方法論

PCT Model

いかなる変革の成功も密接に関わり合う4つの要素から成り、その相互関係を示すフレームワークとなっています。成功はリーダーシップ/スポンサーシップ、プロジェクトマネージャー、チェンジマネージャーの三者の協同作業です。

ADKAR® Model

変革が成功するために個人が積み上げるべき5つの「積み木」または要素を意味します。影響を受ける個人がProsciの方法論の中心に位置します。個人の成功の延長上に組織の成功があります。

Phase 1 – Prepare Approach (アプローチの準備)

目的:必要なスポンサーシップとコミットメントがあるカスタマイズされスケーリングされたチェンジマネジメント戦略を構築することで、変革を成功に位置付けます。

Phase 2 – Manage Change (変革のマネジメント)

目的:ADKAR®を通して人や組織を動かす計画を策定、導入、適応することで、変革の受け入れと活用を達成します。

Phase 3 – Sustain Outcomes (成果の持続)

目的:変革が受け入れられ、組織が変革を維持する姿勢を示し準備が整うことで、変革の価値が現実となります。

体系的であり、柔軟ですぐに適応可能

組織変革の成功は、個人が必要な変化を受け入れ、適応し、活用することを奨励するチェンジマネジメントの成功にかかっています。チェンジマネジメントの方法論自体が、再現可能であるだけでなく、あらゆる組織のニーズを満たすために十分な柔軟性を兼ね備えている必要があります。 それがProsci®の方法論です。

  • 体系的 – この方法論は、Prosci®が研究を重ね人・変化・結果について知りうる豊富な知見をシンプルなプロセスに昇華させたものです。プラクティショナーはこれに沿って、取り組みにおいて個人の変化受け入れ・活用を促すチェンジマネジメント戦略や計画を策定することができます。
  • 柔軟ですぐに適応可能 – 結果や成果が個人の変化受け入れ・活用に依存するあらゆるタイプの変革、あらゆる規模の組織にあわせてスケーリング・適応が可能な方法論です。

Prosci®のチェンジマネジメントに対するアプローチは、社員の関与(エンゲージメント)を促進し、直観的なADKAR® Modelの活用により変革を通じてマネージャーが配下のメンバーをリードできるように位置づけます。この柔軟でスケーリング可能な方法論はゲームチェンジャーです。

– エイプリル ハーシュマン氏、オシュコシュ社 (Oshkosh Corporation)

Prosci®の方法論の適用

Prosci®の方法論により、組織は変革を賢く管理することができます。これにより直面している変化を乗り越えて社員が成長し、プロジェクト投資のリターンを増やすことができます。

Prosci®のチェンジマネジメント資格認定プログラムに参加することで、組織の変革の取り組みに対するProsci®方法論の適用方法や、Prosci®の認定チェンジプラクティショナーになる方法を学習することができます。このプログラムは、組織の変革を成功させるために必要な知識、ツール、スキルを習得する、魅力的で活気に満ちた3日間の学習体験です。

Prosci®のチェンジプラクティショナーに認定されると、Prosci®ポータルを介していつでもどこからでもアクセス可能なProsci®ハブソリューションスイートが、プロジェクト全体にチェンジマネジメントを適用するために役立つ広範なデジタルコンテンツ、リソース、およびツールを提供します。 このポータルツールはあなたのさらなる学習と成長をサポートします。

【無料】チェンジマネジメントの基礎知識

組織の変革プロジェクトが技術要件とマイルストーンを満たしていたとしても、目標と成果を実現できない可能性があります。これは何故でしょうか? 答えはチェンジマネジメントです。チェンジマネジメントを採用している組織は、予定どおりまたは予定より早く、予算内で、プロジェクトの目標を達成する可能性が高くなります。これは、データからも明確に示されています。

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