チェンジプラクティショナーの仲間たちと出会い、交流し、

意見交換しながら、最新情報に触れる二日間

2月3日(木)と2月10日(木)の二日間、「Prosci-Ataway チェンジマネジメントプラクティショナーの会 in 2022」を開催しました。

Atawayがご提供するProsciチェンジマネジメントプログラムを受講された皆様からは、以前から、チェンジマネジメントの適用における課題や解決策について、チェンジプラクティショナーの仲間で交流する場について、ご要望頂くことがありました。
このような要望を受け、今回、初の試みとして、Prosciチェンジマネジメントプラクティショナーの皆様をお迎えし、チェンジマネジメントプラクティショナーの会を開催しました。

二日間に渡り、Prosciチェンジマネジメントプラクティショナーの皆様、および、プラクティショナーの皆様にご招待いただいたゲストの皆様、総勢70名を超える方々にオンラインにてご参加いただきました。
初のチェンジマネジメントプラクティショナーの会の様子をレポートします。

Day 1 - オープニング&コネクション

2月3日のオープニングはAtawayの和田より、このイベントを通じて国内外のチェンジマネジメントの最新情報や動向を入手していただいたり、チェンジマネジメントに関する意見交換を通じて気づきを得ていただいたり、そしてチェンジプラクティショナーの方々との久しぶりの再会、新しい方との出会い・交流の場としていただきたいという思いを伝えさせていただきました。
その後はProsci-Ataway流に、ランダムに4~5名ほどのブレークアウトルームに入っていただき、お互いの自己紹介タイムでアイスブレイクしていただきました。

Day 1 - オープニング・スピーチ

続いて、Ataway エグゼクティブアドバイザリーの森より、「日本でのチェンジマネジメントの課題とチェンジプラクティショナーの使命」と題してオープニングスピーチを行いました。
激動するビジネスの中で変革が求められている現状や、組織におけるチェンジプラクティショナーの重要度、そして日本の経営者の現状意識を考慮した場合、今後チェンジプラクティショナーはどのような使命を果たすべきかについて説明しました。

Day 1 - Prosci-Atawayチェンジマネジメントサービスアップデート

次はAtawayの大和屋より、Prosci-Atawayチェンジマネジメントサービスの最新状況を共有しました。
日本や海外のチェンジマネジメントプラクティショナーの状況や、Ataway CMサイトでご提供しているコンテンツのアップデート情報、個人向けや法人向けの研修・教育プログラムの最新情報やライセンスに関する情報、そしてAtawayのチェンジマネジメントに関する今後の予定をご紹介しました。
この中で、チェンジマネジメントプラクティショナーの皆様がスポンサーや社員へのチェンジマネジメントのBuy-In(賛同)にご利用できる、フリー・コンサルテーション & スピーキング・エンゲージメントの提供についてもアナウンスしました。

Day 1 - Prosciチェンジマネジメント方法論リフレッシュメント:ダイジェスト

続いてAtawayの和田より、2021年に実施されたProsciチェンジマネジメント方法論のリフレッシュメントについて説明しました。
Prosciは調査研究の中で、プラクティショナーによって表明されたいくつかの緊急の問題を特定しています。また、変革の人的側面を管理するためのより良い方法を継続的に模索することにコミットしており、今回、チェンジマネジメント方法論のリフレッシュメントを実施しました。
今回の説明では、なぜ変わるのか? なぜ今なのか? 変わらないことによるリスクは何か? 何が変わるのか? 何が変わらないのか? についてダイジェストで参加者の皆様にお伝えしました。
また、現在検討している「方法論適用プログラム」や「資格認定プログラム再受講割引」についてもご紹介しました。

Day 1 - プラクティショナー交流時間

1日目の最後は、資格認定プログラムを一緒に受講した仲間との再会や、他のプラクティショナーとの出会いの場となる交流時間を開催しました。
久しぶりに再会した仲間たちと近況報告に花を咲かしたり、お互いのビジネスやプライベートに関する情報交換をしたり、チェンジマネジメントに関する意見交換やプラクティショナーとしての悩み相談などを、ブレークアウトルームの中で自由に行っていただきました。
それぞれのルームは大変盛り上がり、プラクティショナーの皆さんにとってはとても有意義な時間になったのではないかと思います。

また、プラクティショナー交流時間と並行して、ご招待者の方向けにミニセミナー「チェンジマネジメントの基礎」を開催しました。
こちらは、チェンジマネジメントとは何か? なぜチェンジマネジメントが必要か? チェンジマネジメントの効果は? Prosciのチェンジマネジメント方法論とは? についてご説明し、セミナー参加の皆様にチェンジマネジメントの理解を深めていただきました。

Day 2 - Global Change Management Trends and Prosci's Focus

2日目は簡単なオープニングの後に、ProsciのMike Davisより、海外におけるチェンジマネジメントの動向とProsciの焦点について発表がありました。

Prosci CIOのTim Creasyからプラクティショナーへの質問から得られた回答などから、チェンジマネジメントの4つのトレンド「コミュニケーションの適応」「ハイブリッドな働き方」「個々の社員へのフォーカス」「データと指標」の紹介がありました。また、コロナ禍でのハイブリッドワークへの移行という変革を考えると浮かび上がるチェンジマネジメントの三大課題「エンゲージメント」「リーダーシップ」「文化」についても説明がありました。

チェンジマネジメントには正解はありませんが、これらのトレンドや課題はお互いに関連があり、昨今の絶え間ない変化の波を乗り越えていくには、これらはとても重要な要素となります。参加者からのチャットのコメントや質問も多くいただき、双方向のとても良いセッションとなりました。

Day 2 - 事例紹介「マイクロソフトの新たな挑戦“ハイブリッドワーク”の実践に向けて」

次に、日本マイクロソフト株式会社の日野成一郎様より事例紹介をしていただきました。

マイクロソフトでは、サティア・ナデラCEO就任以降、競争原理を効かす「個人戦」 から 、個の能力を組合わせる「総力戦」に仕事の進め方が変わってきており、その変化の中でマイクロソフト16万人の従業員の分析などをもとに、ハイブリッドワークを推進しています。ハイブリッドワークでは、テクノロジーやセキュリティの他に、リーダーシップ&カルチャー、People / Place / Processといった要素からなるオペレーティングモデルを定義しており、実践を通じた経験を重視しています。

事例紹介では、具体的なマイクロソフト社内でのコラボレーションやコミュニケーションの仕組みのご紹介や、コロナ禍で特に重要視されているチームでのエンゲージメント向上(雑談など)の様子をご紹介いただきました。また、ハイブリッドワークにおいてマネージャーに求められる行動、とくにコーチングの重要性や、上司と部下の定期的なコミュニケーション「コネクト」についてもご紹介いただきました。日野様からも「チェンジマネジメントを常に意識している」というお話があり、チェンジマネジメントの実践例としてハイブリッドワークの取り組みにおける「管理職を介さない自立的なコラボレーション」や「ミドルマネジメントによる実践」は、参加者の皆さんにも共感いただけたのではないかと思います。

Day 2 - 事例紹介「スポンサーの『熱と誠』を現場に繋ぐ!荏原のチェンジマネジメント」

続いて、株式会社荏原製作所の菅井栄司様より事例紹介をしていただきました。

荏原製作所や関連会社で進められているシステム導入では、これまでの考え方を改め、経営層の思いや変革実現の強い意思を全従業員に伝えるための支援活動として、チェンジマネジメント活動を推進しています。変革プロジェクト成功への最大の貢献者はスポンサーシップであるという認識のもと、経営層の方々にスポンサーシップの重要性や具体的な行動を理解していただいたり、スポンサーの『 熱と誠 』が現場に伝わるチェンジマネジメントプランを実行し、実際に成果を挙げられています。

社員が変革を「自分ごと」として前向きに取り組めるよう、スポンサーや社員を巻き込んだ全員野球のチェンジマネジメント活動は、参加者の皆さんも気づきや発見が多かったのではないでしょうか。

Day 2 - ディスカッション・質疑応答

イベントの最後は、参加者全員参加のディスカッションを開催しました。今回のプラクティショナーイベントの開催に先立ち、参加者の皆さんに、チェンジマネジメントの取り組み状況や課題をアンケートさせていただき、その結果から、チェンジマネジメント適用上の課題と考えられる下記の6つについて、オンラインディスカッションルームを開設し、参加者同士で意見交換を行いました。

  1. 理解醸成、優先度を上げるには
  2. どのようにCMスキル・能力を向上させるか
  3. リソースや時間不足
  4. 非プロジェクト型のCM / 体系的なアプローチの適用
  5. 外部お客様へ提案する困難性
  6. 具体的な計画内容や成果物イメージのアイディア

時間が足りないディスカッションルームもあり、意見交換は大変盛り上がりました。チェンジマネジメントプログラム以外で、このように意見交換する場は今まであまりなかったため、参加者の皆さんも発見や刺激が多かったのではないかと思います。今後のイベントでも、このような意見交換の場を積極的に設けていきたいと思います。

参加者の声(一部抜粋)

・他の方との交流部分やProsciからの最新動向を聞けたのがとても有意義で刺激になりました。

・海外におけるチェンジマネジメントに関するトレンド・課題について聴くことができて良かったです。

・3日間研修を一緒に過ごした方と再会できると思ってなかったので嬉しいサプライズでした。

・業界や携わる役割の違うCMの方がのお話しが聞ける機会は貴重でとても良かったです。

・今回のようなかたちで継続的にアップデートいただけたり、イベントで最新の情報を知ることができるのは、Certificateを取得したことの大きなベネフィットだと感じます。

・マイクロソフト社の事例が非常に具体的で興味深かったです。

・荏原製作所の事例は大変興味深く、日本企業へのアプローチとしては、あのようなかみ砕いた感じが効果的なのだと感じました。

・今回はゲストとしての参加でしたが、チェンジマネジメントに関する基礎を学ぶことができ、とても有意義な時間でした。内容にとても興味が湧きましたので、いずれはプラクティショナーとして資格を取得し、業務に活かせるよう、学習を続けていきたいです。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

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チェンジマネジメント資格認定プログラムは、参加者が変革イニシアチブを成功させるための知識、スキル、ツールを習得する、インタラクティブな3日間の学習体験です。

プログラム終了後にProsciチェンジマネジメント方法論における認定資格が取得でき、日本国内では約160名、全世界では75,000名以上のProsciチェンジマネジメントプラクティショナーが活躍しています。(2021年末時点)

チェンジマネジメント資格認定プログラムの詳細は下記からご確認ください。

チェンジマネジメント資格認定プログラム